チャクラムとは、薄く平べったい輪の形をした投擲武器です。 暗殺者や、少し特殊な戦闘方法を好む戦士の用いる武器としての登場が多くみられます。
直径は10~30cmほどで、輪の幅は3cm前後です。輪の外周はすべて刃になっています。
使用の方法は、輪の中に人差し指などを入れて回転させて勢いを付けて投擲するか、輪刃の部分を指で挟み持って投擲するかだと言われています。 後者のやりかたは現実世界で言えばフライングディスク(フリスビー)の要領と同じですが、他にもたとえば日本の手裏剣のようにも扱うことだって可能です。
チャクラムの射程はわかりませんが、少なくとも弓や弩のような狙撃に使えるような武器ではありませんので、20m前後で用いるのが妥当ではないかと思います。 命中したときの威力は意外に高く、人間の骨すら断つほどの深手を負わすことができるようです。 しかし、金属鎧に身を包んだ相手を打ち倒すのは難しいでしょう。
また、投げる際の角度や強さによって、自在にその軌道を設定することが出来るとも言われています。 そのため、標的となった者はどこから襲われるのかがわからない場合があります。 このあたりの特性が、暗殺者に好まれる武器としての地位を保っているのかもしれません。
投擲にこだわらなければ、いろいろな使い方が想像できます。 たとえば、パチンコやスリング、クロスボウの弾丸としても使えそうですし、投石機にもチャクラムを詰めて投げつければ、それなりの威力を見せてくれそうです。
さらに別に射程武器としてのこだわりも捨てて、紐の先に取り付けるなどすれば、振り回して使う武器としてもあり得ます。 もし手に入れることが出来れば、色々と工夫してみるのも良いでしょう。