キマイラとは、魔術師が偉大な秘術によって幾種類かの動物を合成して創り出したモンスターです。
その姿は合成された動物によりますが、胴体の前半分がライオンで後ろ半分が山羊、そして尻尾がヘビ、という組み合わせがよく好まれたパターンのようです。 まれに背中から山羊の頭が生えている場合や、火炎を吐く個体もいます。
キメラは生物兵器として造られたのか、人に対して凶暴でとても好戦的です。 魔術師の手から離れ、野生化した今、まれに山奥などで旅人が襲われることもあります。 しかし、もともと無理な合成だったのでしょうか。その繁殖力は弱く、数は少ないようです。 そのため、群れで集落を襲うというような事態には発展しないでしょう。
生命力や怪物としては肉体の強さに優れ、また、マンティコアのように毒や病気をまき散らすような能力をもった個体もいます。 迷惑きわまりない話ではありますが、優れた魔法技術をしのばせる古代の遺物といえるでしょう。