クリエイト・アンデッドとは、アンデッド・モンスター、さまよい歩く死者を呼び出すための呪文です。 使い手としては、ネクロマンサー（死霊魔術師／死人使い）、エンチャンター（付与魔術師）、闇司祭といった魔法使いたちです。
発動には、呪文だけでなく正式な儀式をが必要となる場合があります。 もちろん、呼び出すアンデッドの数だけの人間か亜人種の死体がなくてはなりません。 その死体にまだ肉が残っていればゾンビーとなり、骨しか残っていないのならばスケルトンとなります。 つまり、ゴーストなどの霊体モンスターや、レイスやヴァンパイアといったより高級な不死生物はこの呪文の範疇外というわけです。
呪文によって眠りを妨げられた死者は、術者の命令に従います。 しかし、簡単な命令しか与えられないため、単純労働や見張りなどのために使われることが多いようです。 また彼らの動きはのろのろとしていて、生前の知性や能力は残っていません。 一種のゴーレムとして扱われることがほとんどです。
クリエイト・アンデッドの呪文はどちらかといえば邪術の類に属し、邪悪な魔法使いが好んで使うことが多いのですが、なかにはそうでない者もいます。 戦場で死んだ兵士を家族の元へ届けることを生業とする者のなかには、この魔法によって亡骸とともに彼らの故郷へ向かうことがあるようです。
この呪文の使いどころとしては、財宝眠る迷宮のひとつでも所有した際に、侵入してきた不埒な冒険者たちを倒したあとに用いれば良いでしょう。 新たな忠実な下僕として、また別の侵入者を撃退してくれるはずです。
呪文の規模としては、一体から数体規模に対して効果を及ぼす程度ですが、訓練を積んだ魔法使いであれば一度に数十体規模のアンデッドを生み出すことが可能となります。 また、呪いや怨念によって蘇った、いわば野良ゾンビーに対して新たな命令を与える呪文としても応用できます。
クリエイト・アンデッドの対抗呪文には、ホーリーライト、ターン・アンデッドがあります。主にアンデッド・モンスターを無力化したり、消し去ったりする強力な魔法です。
類似呪文には、さらに便利そうなものもあります。 ゴーストなども召喚できるサモン・アンデッドや、クリエイト・アンデッドと似たアニメイト・デッドなどです。
自らの肉体をアンデッド化する、ビカム・アンデッドやレイス・フォームも関連呪文として付け加えておきます。