世界の果てまで

冒険

冒険とは、「険きを冒す」、何らかの目的のために危険や困難に身を置くことをいいます。ファンタジー世界というのは危険に満ちあふれた状態です。街道には盗賊が出没し、森には妖魔がうろつき、空には竜が飛び回り、古代遺跡では魔物の封印が解けかけており、夜には死者が生者を襲い、地の果てからは闇の王が世界を混乱に陥れようと策を巡らせています。冒険の世界です。

そんな世界で暮らす一般の人々には手に負えないような揉め事や厄介事を、報酬と引き替えに請け負うことを生業とする者たちを冒険者と呼びます。内容は、怪物退治や悪者退治などから、護衛、用心棒、宅配、捜し物など様々です。他にも、地図の作成、動植物や鉱物などの観察や採集のため、秘境の踏査といった探検などもあります。

もちろん、誰の依頼によるわけではなく自分の思うままに旅をし、迷宮へ挑んだりすることも大きな冒険でしょう。

野外での冒険では相手となるのが自然環境やモンスターといった存在が中心となるため、要求される職業も、追跡術をもつレンジャーや豊富な知識を活用できるセージとなります。古代の遺跡に踏み込めば鍵開けや罠解除のできるシーフや、魔術を操るソーサラーたちが活躍するでしょう。

市街の冒険では活動の中心が情報収集や分析、他人との交渉となるため、特定の職業が求められると言うよりは、冒険者各個人の推理力や分析力、交渉術もしくは読心術などが必要となります。強いて言えば、そういった能力を技術や知識として得ているシーフやスカウト、セージ、変わったところでは商人や占い師などが重宝されるでしょう。

どちらにせよ、戦闘が避けられない事態では、ファイターなどの戦闘職は必須となります。

どのような職を選び、どのような仕事を引き受けるにせよ、めくるめく冒険世界を楽しんで生きていきたいものです。


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