わいわいがやがや

酒場

酒場は近隣の住民や、冒険者たちが食事や飲酒などを楽しむ場です。宿屋を兼業したり、冒険者お断り、あるいは逆に冒険者専用の酒場といった様々な営業スタイルが多く存在します。

店に入れば長テーブルがいくつか並べてあって、カウンター席があり、給仕たちが忙しげに動き回っています。

出される酒はエールやワインなどの醸造酒が一般的ですが、強い蒸留酒もおいています。昼間は食堂として営業してる店ならば、アルコール以外、茶や果物のジュースくらいなら置いているかもしれません。これは地域や町の規模などによって大きく変わるでしょう。

料理も簡単なもので、スープ、焼いた魚や肉、豆料理、(地域によっては田楽、高野豆腐、和え物)などといった程度です。しかし、店によっては手の込んだ料理を出す店もちゃんとあります。

やってくる客も様々です。冒険者のまわりには武勇伝やホラ話に集まる酔客が見られますし、吟遊詩人が立ち寄っていれば、チップ次第で何か気の利いた歌を楽しめるでしょう。近所から夕食をとりにくる住民、議論に夢中な学生、商談に明け暮れる商人、魔術試験に落ちてやけ酒を飲む魔法使い、酒樽ごと傾けるドワーフ……

こうした酒場や宿屋というものは、しばしば冒険者たちにとっては情報交換の場であり、また新たな仲間との出会いの場ともなるようです。

そういう側面を重視し、冒険者たちへの仕事の斡旋や、持ち帰った財宝の鑑定、武具の入手と整備などをしたり、あるいはそれらを行ってくれる店の仲介などを積極的に手助けしてくれる酒場も多く見られます。こういった酒場の主人は元冒険者であることも多いようです。冒険者ギルドに加盟している場合もあるでしょう。

酒場はまた、喧嘩などは日常茶飯事で、乱闘が起こることだってあります。いろいろな種族、いろいろな職業のものが集まる場で、しかもアルコールが入るわけですから当然といえば当然かもしれません。

喧嘩で鬱憤を晴らすのも結構ですが、騒ぎを聞きつけた衛兵に捕まって牢に放り込まれないように気をつけたいものです。さて、旅の疲れを癒やし、胃袋を満たしに今日も繰り出しましょう。新たな冒険につながる話も仕入れられるかもしれません。


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