クロース・アーマーとは、木や竹、金属などではなく衣服などと同じような布製の防具を指します。魔法使いたちが着るローブや、戦士が羽織るマントなども広い意味では当てはまりますが、ここでは直接身を守る鎧としてのものを扱います。
形状は普通のシャツやパンツと同じようなものですが、綿を入れてキルティング施しています。これにより、多少の打撃や刃がかすった程度では素肌が傷つくことはないでしょう。
クロース・アーマーは多くの職業の者たちに愛用されています。重い金属鎧を身につけることのない盗賊や魔法使いはもちろん、戦士たちもまずクロース・アーマーを着てから甲冑を身につけています。これにより、打撃による衝撃を緩和することもできるようです。
布の鎧と聞くとなんだか頼りない印象を受けますが、これほど多くの地域で、そして長い間使われている防具もないでしょう。
金属鎧が発達していなかった古代はもちろん、今では警察や軍隊でも使っています。化学繊維やガラス繊維などで作られた防弾、防刃着がそれです。