砂と風の地 不毛の地に根付く人々

砂漠

砂漠とは、一年を通じて降雨量が極端に少なく、岩石や砂に覆われた不毛の地です。しかし、乾燥に強い植物や、ラクダやトカゲというような動物たちの姿も見ることはできます。場合によってはバシリスクなどがウロウロしている危険な場所もありますが。季節や昼夜の寒暖の差も激しく、暑いだけでなく、氷点下の世界という一面も見せてくれるはずです。

砂漠といっても、砂ばかりの砂漠もあれば、岩石がごろごろとしている砂漠もあります。どちらも共通しているのは、その地域は広く、何も知らない者が迷い込んだら生きて帰れる率が少ないという点です。

とはいえこのような荒野にも人々は暮らしています。様々な部族を抱える大きな町も登場することもありますが、だいたいのおいて彼らは部族単位のつながりが強く、他の部族を含む「よそ者」を嫌う場合があります。

彼らの服装は、昼の熱射を避けるため、夜の寒さから身を守るため、肌を露出させないように重ね着をしたものが一般的です。戦士の装備としては、曲刀に革鎧が多く見られます。軽くて鋭い刀剣と、熱に焼けない防具といった具合ですね。

砂漠に住む人々は気性が激しく、しかし過酷な自然の中で培われた厳しさを備えています。そのため、よその地域に住む人々からはなかなか内面を理解されないという点もあります。

また、外界からも隔絶されていることもあり、排他的な土地柄である場合も少なくありません。それが独自の文化や文明を育むこともあり、しばしば、世界が滅亡する危機! というときに、大活躍を見せることもあります。

砂漠という地域は、水源の確保が重要で、それを原因とする争いの場としても多く登場します。独特の災害もあります。

代表的なものが砂嵐でしょう。大規模なものであれば、数週間も舞い上がる砂に覆われてしまいます。その間、外出はもちろん、窓を開けることすらできないほどです。

また、流砂というものも、砂漠を旅する者にとっては恐ろしいものです。しかも、それは場合によっては地中に住む怪物によってもたらされる災いであることもあるのですから。

砂だらけ岩だらけの風景ですが、砂漠にも街道はあります。たいていは、井戸やオアシスを結ぶようにつながっているはずです。旅はそうした水の在処を記した貴重な地図が必要でしょうが、もし入手した出来たとしても、しかし油断は出来ません。次の井戸が涸れていない、とは限らないのです。

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