魔法によって生み出された疑似妖魔

ガーゴイル

ガーゴイルとは、背中に翼の生えた妖魔です。手足があり、鋭い爪が生えた怪物です。体毛などはありません。また、尻尾もあります。登場する際、大きく分けて二つのパターンがあります。ひとつは魔法によって生み出されたゴーレムとしてで、もうひとつは野生の怪物としてです。後者の場合、体毛に覆われていることもあります。

どちらも姿形は似たようなもので、くちばしと鋭い目を備えた顔つきは鳥のようでもあり、爬虫類のようでもある印象を受けるでしょう。同時にそれは悪魔か、悪魔の使いのようでもあります。体長は1~2mほどで、力も強く、また戦況を判断するだけの知能も備えています。

ゴーレムとしてのガーゴイルは、石像に疑似生命を与えて作られます。しかし、その動きはしなやかで普通の生き物のようです。おそらく一般的なゴーレムとは用いられる術が違うのだと思われます。

野生のガーゴイルは険しい岩山や深い森に住んでいます。別世界から移り住んできた妖魔だとも、悪魔だとも言われています。

戦闘の際、ガーゴイルの戦法は上空で旋回しながら機をはかり、急降下してかぎ爪で相手を引き裂いての攻撃です。魔法を使うことはありません。また、狭い場所であったとしても、それほど彼らの能力は殺されることはないようです。

現実世界には、雨樋の先などに、ガーゴイルの彫刻をすることがあります。雨の日には、雨水の落とし口としてつくられたガーゴイルの口から、水が噴き出すのが見られるでしょう。

ガーゴイルは、もともとは神の一員で、水と豊穣に関する立場にありました。魔物として姿を変えてからも、その役割を果たしているようです。鬼瓦などと同じく、「毒には毒を、魔物には魔物を」という一種の厄よけの意味もあります。

種別
モンスター
種族
妖魔/疑似生命体/魔法生命体
出現頻度
比較的多い
関連キーワード
ゴーレム

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