永遠に美しく…

宝石

宝石とは、硬く、光・熱、薬品などに強いなど、永続的な美しさをもった希少性の高い石です。無機物の結晶である鉱物だけでなく、生物由来のものや有機物である宝石もあります。多くは磨かれ、形を整えられて流通しています。

宝石は古来より装飾品として重宝されていました。大粒でキズもなく見事なカットで(ときには原石のままでも)美しさをまとった宝石を前にすれば誰もが引きつけられるでしょう。宝石はいつの世も魔法の力を帯びているかのように、多くの人々の心を魅了してきました。。

ファンタジー世界においても宝石は頻繁に登場します。加工技術が現実世界とは違う場合も多いので、同じ宝石に同じような価値があるとは限らないようですが、産出量がとくに少ないとか、珍しい特性を持っているなどすると取引価格も跳ね上がるといった点では同じです。

宝石の使われ方には色々あって、装飾品用途ととも関係しますが、まず魔法の品としての役割が挙げられます。

魔術を行使する際の触媒や媒体として用いられる場合や、幸運のお守り、魔力を増大させる呪物、魔法装置の部品としてなどです。世界の命運を賭けて、各地に散らばった特別な宝石を集める旅をした冒険者もおられるかもしれません。また、ダイヤやルビーのなかには呪われた石とて有名なものもありますが、これも一種の魔法の品といえるでしょう。逆に悪霊や呪い、魔法の力を宝石に封じ込める秘術が活躍することもあります。

しかし、すべての宝石が強力な魔力を秘めているわけではなく、他の使われ方としては、通貨の代用品としての用途もあります。

たとえば冒険者たちの多くは、すべての財産を持ち歩かなければならず、。迷宮探索や怪物退治で得た財宝や報酬をそのまま持ち歩くには、金貨や銀貨は重すぎます。そこである程度の金額が貯まれば宝石に換えて荷を軽くするわけです。両替した宝石がいちいち呪われていたり、魔法の効果を発揮したりするとややこしいでしょうね。

注意すべき宝石としては、迷宮や遺跡の探索において登場する場合が多いようです。何らかの神を祭った像に埋め込まれたものや、古代の王の墳墓などで見つかる装飾品、宝箱の奥に光る宝石などには呪いや罠の可能性を見るべきでしょう。

変わったところでは、宝石や宝石袋そのものの姿をしたモンスターの存在も報告されています。

宝石というものは、魂や何らかのエネルギーが移ろいやすいのかもしれません。

宝石とは総じて希少で高価なものです。強力な魔法の力があろうとなかろうと、宝石を持っていることをやたらとひけらかさないほうがいいでしょう。その美しさに魅了されるのはあなただけではないわけですから。

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