この街は初めてか? …ふむ、問題ないようだな。通ってよし。

衛兵/ガード

衛兵/ガードとは、街の出入り口や王宮、城などの門に立つ兵士です。主な仕事は怪しい者や危険な人物などを見極め、その中へ立ち入らせないことです。

また、街の中をパトロールすることも彼らの重要な任務です。騎士団の下部組織として衛士隊が組み込まれていることもありますが、たいていの場合は一般の下級兵士で構成されています。もちろん、王族警護のためや宮殿に勤務する近衛兵などは、当然のことながら上級の兵士となります。

冒険者やよその国から来た者にとっては、怖い顔で睨むように監視の目を光らせる彼らですが、街の住民にとっては見知った顔、同じ街や近所の農民の息子たちです。

衛兵は建物の外ばかりではなく、その中にも大勢います。城や砦のなかを巡回警備することはもちろん、宝物庫や主要な廊下、重要な人物の部屋の前には必ずといっていいほど彼らが警備しています。

このようにいたるところで働く衛兵の装備は、その任務によってまちまちです。防具として支給の制服や鎧を着ており、武器は取り回しの良い刀剣類や槍となります。

城門前などとくに重要な場所や、威厳を持たせたい場合には、ハルバードにチェイン・メイルやプレート・アーマーなどでがっちり装備をしています。これは当然ながら正式な訓練を必要とする装備なので、それなりに高い戦闘能力を備えた兵士です。街の見回り程度なら、細身のクラブ、ロング・ソード、ショート・スピアーあたりでしょう。

衛兵はときとして敵や障害として登場することがありますが、ただたんに倒すだけの相手ではなく、目を欺き、隙を突いてかわしていくのが一般的な対応となります。

酒場で乱闘が起こるたびに駆り出されるため、彼らは冒険者やよそ者を嫌っていることが多いようです。


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