ホーリーライトとは、光を生み出す魔法のひとつで、神聖な力を源とする呪文を指します。魔法使いの中でも、神々の奇跡の代行者である神官たちが用いる術です。
呪文が発動すると、非常に強烈な眩しさの光が放射されます。まともにみてしまうとしばらくの間、視力を奪われてしまうほどです。多くの場合、光は術者の手のひらより放射されるようなので、あやまって手のひらを自分や自分の仲間に向けない限り、危険はないでしょう。
ホーリーライトの光は、持続性を持つライトの呪文とは違い、一瞬で消え失せてしまうものです。ちょうど、カメラのフラッシュのようなものといえるでしょうか。
この呪文の特徴は、光が聖なる力を帯びているという点です。他の生物にはただ眩しいだけですが、死霊系モンスター、アンデッドたちの肉体もしくは霊体を破壊する力をもっています。効果時間が一瞬であるため牽制程度にしかならないかもしれませんが、それでも、熟達した使い手であれば低級アンデッドを消滅させるだけの威力は秘めています。
前述したように、強烈な光が発生するため、対アンデッドの攻撃手段としてだけでなく、戦闘の際のめくらましとしても多く使われています。比較的低いレベルで習得できる術であるためか、呪文詠唱(神々への祈願)も短いようです。だからこそ使い勝手が良いのでしょう。
ターン・アンデッドやファイア・ボールなどといった呪文と比べると、戦いの決め手となるような術ではありませんが、一瞬の光が勝敗をわけることもあるのです。覚えておいて損はないと思われます。
天界の神が地上に降臨するとき、まばゆい光を伴います。この光はしばしば、不浄なるものを焼き払う場合があるようです。この奇跡を縮小弱体化したもの、人の手に収まる形で再現されたものが、神官たちの使う「ホーリーライト」ではないかと考えられています。