リザードマンは、トカゲや竜のような外見と特徴をもった亜人種です。地を這う蜥蜴などの上位種族とも、竜族の下位種族とも言われています。
リザードマンとはいっても、雄だけでなく雌も含んでいます。
彼らは卵から生まれ、成長するに従って背丈も大きくなります。人間のようにとくに決まった成長期といったものがなく、寿命を迎えるまで体は育ち続けます。個体差はありますが、だいたいにおいて、体の大きい者ほど高齢ということになります。
数十ほどの群れで移動しながら狩猟を営み、産卵の時期だけは適当な場所を見つけて、繁殖活動のためにそこへ滞在するという生活を送っているようです。文明レベルは低く見られていますが、しかし決して知能が低いわけではありません。
リザードマンは好戦的な性格の者が多く、冷徹で冷酷な性質を持った優秀な戦士として登場することがあります。彼らの武器は剣や槍、簡素な弓矢といったもので、あまり複雑な武器の扱いにはなれていないようです。また、硬い鱗に覆われて胃はいますが、頭部や柔らかい腹部などを護るため、鎧も身につけます。
水中での活動や酷暑にも強く、また無機質ともいえるほどに冷静に計算され尽くした彼らの戦術を高く評価し、傭兵として雇う者も少なくありません。しかし爬虫類の性質を備えているらしく、寒さにはあまり強くはないようです。
戦士として以外のリザードマンたちは、あまり外界との接触を好みません。戦士以外にもシャーマンや独自の魔法に精通したリザードマンもいるようですが、あまり詳しいことはわかっていません。彼らのほとんどはジャングルの奥などにひっそりと暮らしていることがほとんどでしょう。
運が良ければ、どこかの森の奥で川沿いでのんびりと釣り糸をたれる、竜人たちの姿を見つけられるかもしれません。
さて、リザードマンたちにも寿命はありますが、それは生命活動の終わりをさすのではなく、大きくなりすぎた肉体を支えて活動できなくなった結果、という説があります。
そして、奇跡的に本来の天寿を全うしたリザードマンはドラゴンに生まれ変わるといわれています。
そうなったとき、もはや彼らは地上世界の住人ではなく、天を行き来する高貴な種族として伝説に語り継がれることになるでしょう。