マンティコアとは、魔獣の中でもポピュラーなモンスターです。体がライオン、背中にコウモリに似た翼を持ち、サソリのように毒針を備えた尻尾が生えており、人間の顔をした合成動物の類です。
小型自動車くらいのサイズから、ダンプカーほどの大きさです。空を自在に飛び回り、流麗な声で人語を操り、魔法を使うこともできるようです。
古代の地下迷宮や深い山奥、砂漠などに住んでいることが多いようですが、ときおり人里へとやってくることもあります。
人間の肉を好み、疫病をまき散らすとも言われ、ある種の災害とも言えますが、これが事実かどうかはわかりません。
マンティコアは恐ろしく寿命が長く、多大な知識を蓄えています。人間並みかそれ以上の知性を備えており、他の生物と知識の交換をすることを楽しみに生きているマンティコアもいるようです。
彼らと戦うともなれば、苦戦を覚悟しなければならないでしょう。牙と爪と毒の尻尾だけでなく、どんな魔法が飛び出すか分かりませんから。
知識の守護者として存在するマンティコアもいるようですので、恐ろしく忌まわしい魔獣として登場するマンティコアは、ひょっとしたら古代の魔法使いが彼らの姿を真似て作った生物兵器なのかもしれません。
古代の地下迷宮の奥底で彼らと出会ったのならば、いきなりこちらから襲いかかったりせず、対話を試みても良いでしょう。もしかするとそこにはかけがえのない知識が眠っているのかもしれませんから。