毒にも、薬にも。

薬草

薬草とは、薬効成分を持った植物です。癒しの魔法のように、怪我や病気に対して劇的な効果があるわけではありませんが、呪文の詠唱も神々への祈願も必要なく怪我や病を治癒する力を持っています。

おそらく、冒険者ならば誰でも一度は、傷つき倒れたときにこうした薬草による治療を受けたことがあるでしょう。ひどく苦い液体を飲まされた経験も持っているかもしれません。

薬草はその植物のまま摂取する場合もありますが、乾燥させたり、火を通したり、皮や芯を取り除いたりして加工されて使われています。前述の苦い飲み薬だけでなく、薬草酒や軟膏といった塗り薬、香として利用もされます。

神々の奇跡や癒しの呪文に頼らない治療方法として薬草が多く使われているわけですが、その一方で、魔法の世界とは切っても切れない関係にあるとも言えます。

ファンタジー世界では、病気などは悪霊の仕業や、体内に宿る精霊たちが乱れるせいだと信じられていることもあり、それを治すことのできる薬効を秘めた薬草には、霊的あるいは魔法的な力が宿っているとの考えがあります。

薬草を用いるのは医師や薬草師たちとなりますが、魔術師、呪術師といった魔法使いもまた、薬草に詳しいという場合が多いようです。

魔法の道具としての薬草は、魔法の儀式や呪文を唱える際の触媒として粉末状に加工しものを魔法の対象に振りかけたり、火にくべるなどして使われます。また、魔法の薬、ポーションの材料としても頻繁に登場します。

お香の類も魔法の力として扱われることもあり、霊や精霊が好む、あるいは嫌う匂いがあるようです。これによって、使役したい精霊を呼び寄せたり、逆に敵方からの悪霊を追い払う魔術合戦が行われることがあります。

薬草はその使い方を変えれば、薬でなく毒として作用することもあります。なかには強い中毒性、習慣性を持つものも少なくありません。

それもまた、薬草に秘められた危険な魔力のひとつでしょうか。

種別
道具
種類
薬品
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ポーション/毒草/毒消し

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