闇に墜ちた妖精族

オーク

オークとは、人間と同じような姿形で、体格のひとまわりほど大きな妖魔です。知性もあり、なかには魔術を身につけている者もいます。

暗褐色のごつごつした、ときに荒れたような肌をしています。頭部か額に角を生やしている場合もあります。体から悪臭を放っているという話もありますが定かではありません。

人間よりも背が高く、筋肉質な肉体を持つ種族として、筋骨隆々と、あるいは豊満で魅力的な姿で描かれることも多いようです。知的種族、亜人種としても認知されてきているのでしょう。

オーク族は独自の文化を持ち、部族ごとや数十人ほどの集団で暮らしています。たいていは森の奥などに住んでいるようです。彼らは自分たちの国家をつくることはありませんが、人間の町に紛れ込んで生活している者もいます。といっても、そのほとんどが冒険者や傭兵の戦士としての放浪の暮らしでしょう。

オークのなかには、(まじな)い程度の魔術、呪術を使う者も居ますが、人間と比べても体力腕力に優れているため、ほとんどの者が戦士としての素質に恵まれているようです。これは遙か遠い昔、闇の軍勢としてエルフ族や人間族との戦いを繰り広げていた歴史の名残だとも言われています。

オーク族は、エルフ族や人間と交わることが可能だと言われています。子はどちらかの種族に傾いて育つとされていますが、ごくごくまれに両者の血を受け継いだ本物のハーフオークとして成長することもあるようです。

オークの誕生は、闇にとらわれ、混沌の尖兵となりはてたエルフが始まりでした。

そのためか、エルフとの仲は険悪で、闘争の歴史を繰り返してきました。しかし、最近では住み分けも進み、互いに干渉し合う度合いは少なくなっています。このまま距離を取った付き合いがもう少し続けばきっと、剣を交えるのではなく、剣を並べて困難に立ち向かう光景がみられるかもしれません。

種別
モンスター
種族
亜人種/妖魔
備考

関連ページ

 ↑