ペガサスとは、有翼の白馬という姿の幻獣です。気品と美しさに満ちたその姿から、吟遊詩人の唄にも多く登場します。
主に、険しい山岳地帯の奥などで、数十頭ほどの群れで暮らしています。空を飛ぶことが出来るため、その行動範囲は広いようですが、人里などに姿を現すことはありません。知性は高く、妖精語や精霊の言葉を話すとも言われています。
ペガサスはまた、その背に乗せる人間を選ぶことでも有名でしょう。彼らは英雄や善の者とともにあることを誉れとするようで、悪人などには決して膝を折りません。
しかしせっかく選ばれても、ごくごくまれに、その背から転げ落ちてしまう者もいるようです。天駆ける馬の背から落ちた者がどうなってしまったのか。それは言うまでもないでしょう。
ペガサスの起源はギリシア神話に登場しますが、勇者ベレロポンの乗馬となったことでその名を残しています。ペルセウスに退治されたメデューサの首の切り口から生まれたとされています。