リング・アーマーとは、布や革の下地に金属の輪を縫いつけて防御効果を高めた鎧です。全身を覆うようなものではなく、上半身を護るための形状をしています。
特長としては、革鎧などと同程度の動きの自由度を保ったまま、金属での防御効果を得られている点が挙げられます。小さな輪を縫いつけてあるだけですから、重量も劇的に増えるようなことはまずありません。そのため、身軽な動きを必要とする盗賊や戦士たちが好んで使っているようです。
しかし、斬撃などはともかく、槍の一撃や飛んでくる矢に対してはさほどの防御効果を期待することはできません。比較的安価で手に入りやすいので、駆け出しの冒険者たちが用いる防具という程度に留めておいた方がいいでしょう。
リング・アーマー、スケール・アーマー、ラメラー・アーマーなどはどうも中途半端な印象がぬぐえません。レザー・アーマーをちょっと加工しただけ、というような構造がそう思わせるのでしょうか。これは利点でもありますが。
防御重視で鉄輪を取り付けるか、軽快さを残すためリングを取り付けるか、そういう選択のできるゲームもあるかもしれないですね。きっと冒険前の準備活動が楽しくなるでしょう。
見た目にも面白く、また、完全な金属鎧への発達していく防具の歴史を物語る、この鎧を愛用している冒険者は多いはずです。