サラマンダーとは、自然に燃える炎に宿る霊として登場することの多い火蜥蜴です。
自然な炎とは、魔法によって燃え続けるものではない炎を指します。魔法によって発火した場合も、その後自然に燃えていれば、サラマンダーはその中に宿っています。
サラマンダーは、自然界の中では炎そのものとして存在しますが、本来は、全身が燃えさかるトカゲのような姿をしています。大きさは、小指の先ほどの大きさから、人間サイズまで様々なようです。
また、サラマンダーは炎の精霊の中でも下位に属していると言われます。上位にはイフリートがいますが、このあたりは登場する世界によって違いもあるでしょう。
サラマンダーが本来の姿を現すのは、精霊使いや召還魔法によって呼び出されたり、なんらかのきっかけで意志を持ってしまった場合です。そうした遭遇は、戦闘状態に入ることが多いようです。
サラマンダーを打ち消すには、別の精霊や霊体をぶつけるか、魔法によって消去することも出来ますが、燃えるものがなくなれば、そのうちに自分で姿を消してしまうかも知れません。戦うにはやや難敵といえるでしょう。霊体であることから、通常の武器では傷つけることができず、体当たりをされるだけで火傷を負ってしまいます。
自然界の力というのは、たとえそれが小さな種火ひとつでも侮れないものです。