スケイル・アーマーとは、鱗状の鉄片によって防御効果を得た金属鎧です。見た目にも良く、非常に多くの職業、地域で好まれて用いられています。ほとんどが腹と胸を守るための胴鎧として登場するようです。
1~5cmほどの鉄片を、革製の下地に縫いつけたものです。鱗状、つまり鉄片が、その下に留められた鉄片の縫い目を隠すように重ねられています。このため、斬撃を受けた場合にも、鉄片は外れにい構造になります。
金属板が重なり合うことを考えると、その防御効果が高いことがわかります。しかし、それだけに重量もかさんでしまうため、あまり万人向けの鎧ではないようです。また、動きの自由度は高いのですが、やはり鱗同士のぶつかり合う音のため、盗賊稼業につく者には好まれていません。
防御は鉄片で行うため、斬撃はもちろん、刺突に対しても強い効果を発揮します。そのためもあってか、スケイル・アーマーは単独ではなく、他の鎧と組合わされる場合もあります。胸や腕、すね当てなどにはプレート・パーツを選び、腹や腰回りなどに、このスケイル形式のパーツを身につけるなどです。あるいは、スケイル・アーマーの上からブレスト・プレートを装備するものも多くいます。
見た目にも装飾的で、それを理由に選ぶ者も少なからずいるようです。
特別なスケイル・アーマーとしては、鉄ではなく、魔獣の骨などを加工したものも存在します。とくに強力なものは、竜鱗の鎧でしょう。ドラゴンの鱗を用いたスケイル・アーマーです。炎や熱に対しての強い防御性をもつといわれています。
スケイル・アーマーを着込む者たちのなかには、海賊も挙げられるでしょう。鱗状という見た目から、海竜や海神の姿を模し、それらの力を得ようという、呪術的な意味合いも兼ねています。一種の狂戦士化といえるでしょう。
陸に揚げられた魚、となってしまわないことを祈るばかりです。