ショート・ボウとは、全長100cmほどの弓を指します。単一の素材でつくられたものをセルフ・ボウ、何種類かの材料を組み合わせて強化したものをコンポジット・ボウといいます。小型で重量も軽く、投げ槍や投げ斧などよりはるかに長い射程を持ち、しかも軽い矢は一度にたくさん持ち運びできるのが特長です。
戦においては、とにかく遠くの敵に対して攻撃することができるので、歩兵だけでなく騎兵にも用いられています。旅人の中にも、野営時の狩猟のために用意しておく者もいます。
ショート・ボウの使い方は、一方の手で弓を持ち、もう一方の手で矢の後端を持って弦につがえます。この弦を引っ張ることで弓がしなったところで手を離し、そのときの復元力を利用して矢を発射します。
数回練習すればだいたいのコツをつかめるので、冒険者ならば一本くらいは荷物に加えておくといいでしょう。
ショート・ボウの登場から、さらにより強力な弓も発展していきますが、安価で手に入りやすく、それほど筋力も必要でないものとしてショート・ボウは廃れることがありません。
出かけるときは矢を忘れずに。