ファンタジー世界では、王制をとる国が多いようです。これは魔獣や怪物が徘徊する世の中であるためか、若干ながら弱肉強食のルールが当てはまっているせいかもしれません。
しかし、神官たちが神の名において統治する国や、すべての市民が同じ権利を有するように憲法を掲げて身分の差をなくした国もあるようです。
国家の仕組みとして一般的には、国王を頂点として貴族階級がそれぞれ支配を行い、その下に一般市民がいるという形で成り立っています。
国王は絶対的な支配者として、すべての政策を定め、司法の長として裁判も行います。国王に逆らうことは許されません。……と言われています。
貴族階級というのは、国王に直接仕える家臣です。彼らは国王から爵位や領地、または騎士の位を授けられます。
市民とは、王や貴族たちの支配を受ける階級です。商人、農民、職人というふうに様々な職業についています。それぞれの職業によっても階級がある場合もありますが、まとめて市民と呼びます。市民は国王に税を納める代わりに支配階級からの保護を受けます。
奴隷、聖職者、国家を持たない遊牧民たちは、これら枠組みから少しはずれたところに位置しているといえるでしょう。
まれに、魔法の才能で身分を分けるという制度もあります。偉大な術を操る高位の魔術師ほど高い身分を有し、逆に魔法の素質がない者には市民権すら与えられない、などといったふうにです。魔法王国などがこうした精度を採用しています。
冒険者は自由人ですから、やはりこうした枠組みのその側にいる存在と言えるでしょう。