嵐とは、暴風や暴風雨となる天候で、自然によるものと人の魔法によるものがあります。しばしば悪い状況をさらに悪化させるタイミングで登場することがあります。
海では、マーマン種族の魔法や海竜、海神などが暴れることによって発生することもあります。地上での場合も含め、足を踏み入れてはいけない場所や海域に近づくと自動的に強烈な嵐を発生させるようにする魔法がかけられている場合もあるようです。そうした場合、これを鎮めるための別の魔法や、特別な品が用意されていることもあるでしょう。
魔法使いのなかにも嵐の魔法を好む者はいますが、規模からして呪文ひとつで済むようなものではなく、たいていは正式な手続きと儀式を必要とすることがほとんどです。この手の魔法は、自然のものとは違って前兆もなく、これを受けた敵方は混乱すること必至です。しかし、当然のことながら、巻き込まれれば敵味方の区別なく嵐は吹き荒れます。
似たようなものに、『ロード・オブ・ザ・リング』において、旅の仲間が雪山を行軍中にひどい吹雪に見舞われましたが、これはサルマンによる大がかりな術によるものとして描かれていました。
嵐のなかでは何が起きるかわかりません。風と雨の音の中では、変化に気づきにくいからです。牢屋に閉じこめた悪漢どもは大人しくしているでしょうか?街によそ者が入り込んでいないでしょうか?日頃から反発することの多い部下たちの動きは把握しているでしょうか?
混乱はいつも嵐とともにやってくるものです。それが自然のものであれ、魔法のものであれ。