ターゲット・シールドとは、バックラーよりも初期に手に入る安価な防具として登場することのある小さな盾です。徒歩で戦う兵士たちが用いる盾の総称としてタージェと呼ばれることもあります。本来は、騎兵や弓兵といった者たちが身につけることが多いようです。
直径30cmほどの円形をしていて、裏側には握りとなる取っ手が備えられています。木板を組み合わせたものに皮革や薄い金属板をかぶせた造りのものもありますが、比較的小型であるためすべてが金属製であることもあります。
腕に固定して使う盾ではないのでバックラーと同様、すぐに装備できるという利点はありますが、強い攻撃を受け止めるには不向きといえます。人間同士の剣闘程度には使えますが、怪物の一撃から身を守るための防具というわけにはいかないでしょう。
そういった面から、ターゲット・シールドは冒険者がずっと使い続けるような盾ではないといえます。そのため、魔力の込められた品もほとんど存在しません。
ターゲット・シールドのもともとは、タージェという小さな盾です。歩兵ももちろん使っていましたが、主な使用者は騎兵や弓兵たちです。
肩に吊るしたり、防具として体に固定して使います。つまり、一般の盾のように手に持って装備するわけではありません。怪我をすると致命傷となる部分の保護や、関節部分や体の動きに合わせて作られており、四角形や平行四辺形のようなものもあり、形状は様々です。
普通、片手武器を用いる戦士などは、取っ手のついたタイプの盾を使います。しかし、たとえばグレート・ソードなど両手武器を用いる戦士ならば、このタイプのタージェを装備しておくといいかもしれません。