ファイア・ボールとは、恐るべき火炎の球体を生み出す呪文です。 手元に生み出した火球を投げつけるものや、望む場所に爆発を生み出すものなど細かな違いはありますが、共通しているのは炎と熱と爆発力によって打撃を与えるというものです。
炎を使った魔法というのは、もっとも分かりやすい破壊の形として多くのバリエーションがあります。 そのなかでファイア・ボールほど広く親しまれ、多く使われる呪文はないでしょう。
普及しているぶん、中級の魔法使いになれば誰もが扱うことができるようになることが多いようです。 逆に言えば、この呪文を覚えてはじめて一人前の証となるともいえるかもしれません。
ファイア・ボールと呼ばれる呪文の多くは、一撃で広範囲にわたる攻撃を行うことができます。 熟達した魔法使いが用いれば、手練れの戦士の一団やゴブリンの群れなども一掃してしまうでしょう。 もちろん、これは長所でもあると同時に短所にもなり得ます。 敵味方の乱戦時や、貴重品の置かれた場所で使用するのは愚かなことです。
手軽に効果的な破壊力を得られるファイア・ボールですが、その反面、忌まわしき魔法のひとつとしても扱われています。 強力な術だからこそ、使うべき時を慎重に見極めるべきなのでしょう。 そして、できれば使わずに済む方法を考えることが、魔法使いのあるべき姿なのかもしれません。