フレイルとは、二本の棒を鎖などでつなぎあわせた鈍器です。 一方には片手あるいは両手で握るための加工が施されていて、もう一方の棒にはスパイクや突起といった攻撃のために加工されています。
全長は片手用で70~80cm、このうち柄の長さが40cm前後くらいです。 両手用では全長100~200cmちかいものもあります。 両手用フレイルの柄の長さはだいたい全長の8~9割ほどあります。
また、打撃部分の形状も様々で、スパイク棒ではなく星形鉄球や多数の分銅を取り付けたものもあります。
使い方としては、先端を振り回して遠心力を加えて打ちつけることで強力な打撃を与えることができます。 うまく扱えば相手の楯を飛び越えて攻撃することもできます。
ただし、他の打撃武器とは違い、先端が固定されていないので、扱いになれるには多少の訓練を要します。 素人が振り回してもおそらくその強力な打撃力を自ら味わうはめになるでしょう。
訓練が必要となると書きましたが、フレイルはもともと農機具から発達した武器で、騎士や戦士たちよりもむしろ農民たちの方が扱いなれている場合があります。
唐竿、殻竿といって、脱穀などのために使われていました。 くるりぼう、とも呼ばれています。