道具屋とは、ファンタジー世界を旅するためや、ダンジョンの探索などに必要となる道具の数々を取り扱う商店です。 現実世界で言えば、アウトドア用品店のようなものだといえるでしょう。
道具屋の中に入るとそこは売り場になっていて、壁際には陳列棚置かれ、商品が所狭しと並んでいます。 売り場全体を見渡すようにしてカウンターがあり、そこに店主なり店員なりが番をしています。 彼(彼女)の後ろには、取り扱いに注意を要する魔法薬などが棚に収められています。 さらに貴重な品や、危険な品などは鍵付きの扉に隔てられた店の奥に仕舞われているはずです。
店の規模によって間取りや取り扱っている商品などは変わりますが、だいたいこのような形になっていると思います。 なかには、カウンターだけあって、そこで店の主人に欲しいものを伝えると奥から持ってきてくれる、という店もあるようです。
買い物以外の道具屋の役割としては、冒険から持ち帰った財宝の鑑定やそれらの換金が挙げられます。こうした店があるからこそ、冒険者たちは食べていけるわけです。
酒場ほどではないものの、冒険者同士の交流の場にもなりますし、そうでなくとも店側と客側との情報交換などは頻繁に行われているようです。 ときには店の奥に仕舞われていた何でもない古文書が、莫大な財宝へのヒントになっていることだってあります。 まだ駆け出しの冒険者に忠告やアドバイスを与えてくれる店もあることでしょう。
道具屋そのものが冒険の舞台として登場することはまれですが、ひとつの旅の出発点、そして終着点として活躍しているようです。
さて。道具屋の取扱商品ですが、まず、松明やランタンなどの照明器具、火口セットや寝袋やテントといったキャンプ用品などがあります。 他にも古代遺跡の時代に合わせて造られた合い鍵やロープ、くさび、金てこなどの遺跡探索に必要な道具なども扱っています。 非常食なども売っていますし、調理器具や野外向けの食器も手に入るはずです。
また、服屋ほどではありませんが、防寒のためのマントや丈夫さが売りのブーツなども置いていますし、 武具屋ほどではありませんが、ちょっとしたナイフも売っていますし、剣や鎧などのメンテナンス用品も揃っています。
ゲームなどでは「薬草」や「毒消し」、テレポート魔法を封じ込めた珍しくも便利なアイテムなどが買えることもあります。
つまり早い話が、冒険に必要となる主要な武器防具、専門的な魔法グッズ以外のすべてのアイテムが揃うようになっているわけです。 もちろん、すべての道具屋にここまでの品揃えがあるとは思いませんが、少なくとも必要最低限の品物を手に入れることはできるでしょう。