ゴーストとは、実体をもたないアンデッドモンスター、死霊のひとつです。
ゾンビー、スケルトンなど死霊系のモンスターを指して、ゴーストと呼ぶ場合もあります。 ここでは一般的な幽霊としてのゴーストとします。
古今東西、ゴーストのない地域は存在しないと言っても過言ではないでしょう。 いたるところにゴーストに関する物語を見つけることができます。
古城跡には城主の幽霊が、戦場跡には討ち死にした戦士の幽霊が、処刑場には罪人の幽霊が、そして、海に出れば船さえも幽霊となって登場します。
これらのゴーストたちは、生前の姿か、死んだときの状態で姿を現すことが多いようです。 また、生前の記憶を持っていることもあります。 もっとも、正気を保っているかどうかは別ですが。
こういったゴーストは、普通の人間のように振る舞うこともありますし、あまりにも存在感が強いため、彼と接している人が気づかない場合もあります。 まれにですが、ゴーストだって恋をすることがあるようです。 実にロマンチックですね。 もちろん、こういった話はあくまでも例外ですが。
実体をもたないゴーストは、敵対した相手を攻撃する際にもやはり物理的な手段を振るえません。 取り憑いて精神を乗っ取ったり、何らかの魔法による手段などに頼ることになるでしょう。 これは、ゴーストを相手にする側にも言えることです。 呪文や魔法の武具によって倒すことになりますが、できるかぎり鎮魂の手段でもって救済していきたいモンスターです。
もう少し存在が薄れたゴーストもいます。 すでに記憶や感情などは残っておらず、人間の姿をとどめることもできなくなったゴーストです。 彼らは現世を彷徨うその理由すら忘れてしまった者もいるようです。
半透明で、白い布をすっぽりとかぶって宙をふわふわと漂うような姿のこのゴーストは、ホーントなどと呼ばれることもあります。 もしもこういった者に遭遇したら、手段はどうあれ速やかに成仏/昇天させてやることが何よりの供養となるでしょう。