月に変わって仕置きいたす!

ライカンスロープ

ライカンスロープとは、人間が狼に変身する現象および、そういった能力を持った者を指します。 また、狼に限らず、獣に変身する特質を持った者たちを指すこともあります。

彼らは夜空に輝く月の魔力に支配されており、満月が近づくにつれて次第に精神は不安定になっていき、狂気に蝕まれていきます。 そして満月の日、彼らの姿は変貌します。

ひとたび狼に変身してしまうと、かつて人間だった頃の知性は失われ、殺戮、あるいは狩りを繰り返すだけの獣となり果ててしまいます。 その姿は二本足の狼といった風情です。

これを退治したり、鎮めたりすることは困難です。 彼らは変身している間、魔法の力がかかっているため、通常の武器では傷がつかないからです。 とはいえ、そのライカンスロープよりも強い獣は、彼らに傷を負わせることは可能なようです。 動物というものは、人間とはまた別の魔法の力が働いているのかも知れません。

ライカンスロープという現象は、様々な理由があります。 変身の魔法の類、 召喚魔法や狂える神の降臨、 人の足跡に溜まった水を飲んだためという話もあります。

もっとも一般的なのは伝染病の一種であるという説でしょうか。 ライカンスロープに傷つけられた者もまた、ライカンスロープ化してしまうというものです。

しかし、なかには獣人族という、生まれついてのライカンスロープもいます。 普通の人間から生まれることがあるのかどうかは不明ですが、種としては別の生き物です。

ライカンスロープだけの集落もありますが、普通の人間に混じって暮らしている者もいます。

病気や呪いなどによるライカンスロープと違う点は、変身を自由に行うことができるということと、 変身したあとにも多少なりとも知性が残っている点です。

獣じみた凶暴性と、人間離れした身体能力に加えて、知恵のある戦いを展開することができるわけです。 敵として戦いたくはない相手となるでしょう。

ライカンスロープを治療するためには、いまのところ有効なのは神聖な癒しの魔法のようです。

生まれついての獣人に効くかどうかは定かではありません。また彼らも、あまり人間化したいとも思ってはいないでしょう。

種別
モンスター
種族
獣人/もしくは感染する病気
関連キーワード
ワー・ウルフ/ワー・タイガー/ワー・ベア/ウェアウルフ

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