メデューサとは、頭髪が毒蛇という姿の女のモンスターを指します。 髪の毛以外は一見すると普通の人間のようにも見えますが、小さき神に匹敵するほどの強力な存在です。
荒野や廃墟でまれに目撃されることがあるようですが、具体的なことはなにひとつ分かりません。 もともとは美しい娘であったという話があります。しかし、その美しさに驕り、神罰として怪物へと姿を変えられたという話です。 よっぽど美貌に自信があったのでしょうか、怪物として生まれ変わった後も、それは彼女の身に強力な魔力として備わっています。
それが石化の視線能力です。メデューサと視線を合わせてた者は身動きできなくなり、恐怖に凍り付き、あげくの果てには一体の石像と化してしまいます。 バシリスクのような石化能力というわけです。
恐ろしいのは視線だけではありません。頭に蠢く毒蛇の群れに一斉に遅いかかられては、並の戦士では避けきれるものではありません。 ひとたび噛みつかれれば強力な毒にやられるかもしれません。もっとも、その前に無数のヘビに囚われ食い殺されるのが関の山でしょうが。
死んだメデューサの首は、それでもなお魔力を残すと言われています。 お守り代わりに持ち帰るのもいいでしょう。先の冒険にきっと役に立つはずです。
メデューサの首、ゴルゴンの首は「睨みをきかす」という点において突出しており、防具など、たとえば盾などの図柄としても登場します。 うまくいけば彼女によって、余計な争いが避けられるかもしれません。