オリハルコンとは、ミスリルやアダマンタイトなどと並ぶ伝説級の金属鉱石です。特殊な環境でしか採掘できなかったり、また精製するにも特別な技術を要したりと、なかなか扱いの難しい金属のようです。
orichalc(h)「オーリキャルク」、orichalcum「オーリキャルカム」、語源はoros「山」+chalkos「銅」とも。
黄銅、青銅、赤銅がその正体だと言われていますが、ファンタジー世界ではもちろんそれらと区別されています。
非常に高い硬度を持ち、オリハルコン製の武具は決して砕けることがないと伝えられています。また、「生き物の精神に感応する」、「ミスリルと同じく金属そのものに魔力を帯びている」などとさまざまな伝説が語り継がれています。
オリハルコンはミスリルとは違って、アクセサリ類に加工されることは滅多にありません。もっぱら武器として鍛えられ、数多くの戦場で活躍しています。オリハルコン製の武器は、たとえナイフ一本であっても、戦士たちにとっては喉から手が出るほど欲しい代物でしょう。
その正体として探られる物質は実に様々です。白金、アルミニウム、銅、銅合金などの金属はもちろん、琥珀や石英といった宝石、はては絹にまで及んでいます。SF世界であれば「物質のレベルまで圧縮された光」として語られる作品もあるようです。
どれもみな、神秘的な光を放つ、もしくは光そのものが挙げられているわけです。太陽の金属として扱われることのある、オリハルコンならではの解釈と言えます。伝説の金属にふさわしいですね。