プリースト(司祭)は、ビショップ(司教)の下の僧職です。
ひとつの寺院や教会をまかされ、そこでの儀式や集会を統括することができる位です。 他の信者や下っ端神官のリーダー格です。 魔法使いで言えば、見習い魔術師をまとめる正魔術師といったところでしょうか。
神殿、寺院や教会などで働くプリーストだけでなく、放浪の旅へ出て布教活動をしたり、冒険の中で信仰を見いだそうとするプリーストもいます。
冒険に出ないプリーストは、神学を学び、修行を積むなどして司祭としての資格を得ます。 そして、教団から各地の寺院などに派遣され、奉仕活動を行うことになります。 人望や人徳などは身につけているでしょうが、神聖魔法が使えるかどうかはそれほど重要視されていません。
しかし、信者や寄付金を集める目的などで、パフォーマンスとしての奇跡を行えるプリーストはとくに重宝がられるでしょう。
プリーストのなかには神殿や寺院で布教活動するだけでなく、冒険の旅に出て活躍する者もいます。 彼らの目的は様々ですが、基本的には自分の信仰心に関わる理由で冒険者となることが多いようです。
冒険者となるプリーストは、戦闘の訓練を積んだ者も見られます。 俗権力から切り離された組織の自衛の手段としての場合もありますが、なかには戦の神や積極的に闇の勢力と戦う姿勢の教団では、正式な修行として戦闘の訓練を行っていることもあります。 そういった神官戦士たちは、冒険者パーティーのなかでも戦闘要員として大きく活躍しているようです。
さらに癒しの魔法や悪魔払いの術を行使できるプリーストは、旅先の人々にも頼もしい存在となり得ます。
もちろん、神の名を唱えながら剣を振り回すだけの神官戦士もいます。 たとえ奇跡の魔法が使えなくとも、信仰心はそのまま精神の強さにもつながることもあるため、少々の事でも動じない、頼もしい仲間となるはずです。
闇司祭と呼ばれる者もいます。 いわゆるダークプリーストです。 破戒僧などを含むこともありますが、多くの場合は邪教の司祭を指します。 つまり、暗黒神や破壊神などに使える神官です。
神聖魔法と同系列の、しかし闇の神の恩恵を受けた魔法、忌まわしい邪悪な術も多く受け継がれています。