シルフとは、自然な風に宿る妖精もしくは精霊です。
閉めきった屋内や袋小路状の洞窟などは別として、 風が吹き抜けてさえいれば、だいたいどこにでもいるようです。
普段は風そのものとして舞っています。 ときどき、白っぽくて半透明なエルフのような姿をあらわします。
シルフには、風に乗って聞こえる声や音とも深い関わりがあるようです。
魔法使いや精霊使いは、遠くの者にメッセージを伝える際、シルフの力を借りることがよくあります。
怒ったシルフは、突風やかまいたちを起こします。 また、音を伝えることをやめてしまうこともあります。 こうなるとあたりは静寂に包まれてしまい、呪文の類は一切使えなくなってしまうでしょう。
よく、建物の影などで木の葉がくるくると渦を巻いていることがあります。 精霊使いの目には、シルフたちが舞いの練習をしている姿が映っているようです。
シルフは、ウンディーネと同じく、清楚さの象徴でもあります。
すらりとして上品な女性を指して、シルフと呼ぶこともあるようです。