Plate and Mail Armor
プレート・メイルとは、チェイン・メイルを着込んだその上にさらに板金の部分鎧を身につける形式の防具です。 ここでいう部分鎧とは、兜、肩当て、脛当て、腕甲、胸甲などのパーツを指します。 当然、チェイン・メイル単体での防御よりもその効果は高くなります。
着用者はまず、アクトン、クロース・アーマーといった布を身につけます。 それからチェイン・メイルを着込み、そしてそれぞれの部位に各装甲を取り付けていきます。 基本的には、各パーツは革の帯が取り付けられており、これによって固定されます。
プレート・アーマーの前身でもあるこのプレート・メイルは、やはり発展途上であるため、完全な防具とはいえません。 もし手に入るのであれば、完成されたプレート・アーマーを身につけるべきでしょう。 しかし、各部分鎧それぞれでみれば比較的多く活躍しているようです。
スピードを身上とする戦法を会得した者たちのなかには、胸や手足だけを保護するにとどめている場合があります。 闘技場での戦いや旅の途上で、そういった軽装の戦士を見かける機会もあると思います。
冒険者の中にも、旅の目的や状況に応じて防具を組み替えられるこのプレート・メイルを愛用している者も大勢います。 もちろん、それぞれの部位をすべて覆ってしまえば、これ以上ないというくらいの重装甲を得ることもできます。 多少、手間はかかるでしょうが。
魔法の防具としてのプレート・メイルはあまり登場しません。 その代わり、各部位ごとであれば強力な品も少なからず存在しています。
面白いのは、このプレート・メイルの登場によって、今までできなかったことができるようになった点でしょう。 それは、紋章を描くことです。 これまでの鎧は、チェイン・メイルであったり、コート・オブ・プレートであったり、ラメラー・アーマーであったり、平面的な装飾を施すことが難しい鎧ばかりでした。 チェイン・メイルの場合は、紋様などを描いたサーコートなどを羽織ることはできましたが。
文字通り、絵になる鎧の先駆けといえるのかもしれません。