ポーション

Potion

お望みはなんだい? 傷薬かい、それとも惚れ薬?

 蒸留装置やフラスコなどを用いて、まるで理科の実験でもしているかのような錬金術師。

 あるいは、鍋や釜でぐつぐつと怪しげな液体を煮詰める魔法使い。

 彼らのそういった姿を見たことがある方は結構多いと思います。彼らが手にするそれらの液体こそまさにポーションです。。

 ポーションとは、飲むことで(魔法の)効果を発揮できる液体の薬の総称です。魔法薬、霊薬などとも呼ばれることがあります。

 毒薬、惚れ薬、増強剤、眠り薬、変身薬……そのバリエーションは様々ですが、なによりの特徴は、使用後すぐに効果を現すものが多いという点でしょう。

 形状としては、大きく分けて二種類があります。

 ひとつは、ガラスや水晶などで作られた小ぶりで透明な容器に入っていて、赤や黄、青、緑、紫など様々な色が付けられた透明の液体です。魔力を帯びて淡い光を放つものもあるくらいなので、一般の水薬と間違えるようなことはないと思います。

 これは迷宮探索の財宝としてや、魔法屋、道具屋といった店の棚に陳列されているなどして目にすることが多いでしょう。

 もうひとつは、薬師や医師が作る煎じ薬のようにドロドロとしていて、なにやら強烈な匂いを発し、グロテスクな材料が見え隠れするような、見るからに怪しいスープ状の液体です。こちらは、市場に出回ることはなく、どちらかというと冒険の裏舞台で地味な活躍をすることが多いようです。窮地を救ってくれた隠者や、怪我をして運び込まれた薬草師などから半ば無理矢理飲まされる場合に多く見られます。

 冒険の途中、目にすることが多いのはやはり前者のタイプのポーションです。。

 使い方は簡単で、一回分の量を飲み下すだけです。たいていは一瓶を一回分として詰められているので悩む必要はありません。

 残念ながら「半分残しておいて、明日の冒険でもう一度使おう」というような真似はできません。

 飲む以外にも目的の場所や患部などに塗るか、振りかけるかして使用するポーションも存在します。

 前述したようにポーションの効果は実に様々です。しかし、絶大な効果を生み出すためにはやはり、それなりの材料を必要となるでしょう。

 たとえばモンスターの臓物、特殊な植物、貴重な鉱物など、手に入れるには困難なものもあるはずです。

 そのため、冒険者たちに材料の調達を依頼することもありますし、調合者自らが出向くこともあります。

 一般的な飲み薬と違うのは、材料を手に入れても、それだけではポーションを作ることはできないという点でしょう。

 魔法の効果を及ぼすためには、やはり、多少なりとも魔法の力を与える作業が必要となるからです。

 呪文の詠唱を必要とする場合もありますし、魔法の儀式を用いる場合などもあります。なかには組み合わせる手順や作業そのものが「魔術的」「呪術的な力を持つ」という場合もあるようです。

 こうしてできあがるポーションですが、効果をよく調べて適切なタイミングで使用することが大切です。

 決して安価なアイテムではありませんし、一度使ってしまえば終わりですから。

 以下に、登場する機会の多いポーションの例を挙げておきます。

  • 治療系。傷を治したり、毒を中和するポーションです。具体的な話をすれば、HPを回復し、キャラクタの状態異常を治癒してくれます。回復アイテムとしては高級な部類の品として登場することもあります。
  • 強化系。一時的に腕力や敏捷性を増強したり、夜目が利くようになるタイプのポーションです。使用者を透明化する魔法の力を秘めた品などもあります。使うタイミングを選びますが、きっと心強い味方となるでしょう。
  • 変化系。使用者の姿を別のものへと変化させる魔法の力です。有名なものでは、陸へ上がりたい人魚に人間の足を与える薬などがあります。(代わりに彼女の声を奪うほどの魔力を秘めていました)
  • 攻撃系。毒や惚れ薬などが挙げられます。神々の聖なる力を帯びた「聖水」や「若水」も、ポーションの一種といえるかもしれません。アンデッドモンスターを滅ぼす力があったり、怪物たちを寄せつけけなくするような効果を持つことが多いようです。

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