Guild
ギルドとは、同じ職業、技術者、志を同じくとする者たちが集まって運営する組合組織です。 同業者同士の互助、情報の共有や交流、技術や地位の向上や保護などを目的としています。。 ギルドには、町の職人たちが結成している各職能組合などのほかに、シーフギルド、魔術師ギルド、冒険者ギルドなどがあります。
職能組合、工匠ギルドとは、鍛冶職人なら鍛冶ギルド、革細工職人なら革細工ギルド、というふうに存在します。職人はほぼ必ずそれぞれのギルドに属さなければいけないようです。
組合にいくらかの金を支払うことで、新技術の伝授や情報を得ることが出来ます。また、出店や休業中の補償なども受けられることもあります。これらは他のギルドでもだいたい似たような者です。
シーフギルドは、多くは裏社会に存在し、街中の乞食や泥棒たちを総括しています。 ここではどこで聞いてきたのか、あらゆる情報が飛び交っています。ギルドが定める、それぞれのなわばりを越えての「商売」は厳禁です。 シーフギルドはまた、暗殺や麻薬取引といった、暗い商売を一手に引き受けていることもしばしばあります。
魔術師ギルドには魔術師の保護という大切な目的のために存在することも多いようです。 というのも、魔法使いという者は異質な力を用いることから、一般の市民から受け入れてもらえないこともあるからです。知識の共有、魔法の普及など、その性質は他のギルドと似ています。
冒険者ギルドは、あやふやなもので、別に加入の義務がないこともあります。揉め事に顔をつっこめば、うまく立ち回れば稼ぐことも出来るからです。 しかし、ギルドへ入って、仕事の斡旋などを受けた方が確実と言えるでしょう。また、仲間を紹介してもらうことも出来ますし、逆に自分を売り込むことも可能です。 冒険者たちにとってはありがたい存在かもしれません。
総じてギルドというものは、情報を共有するためにあると言っても良いでしょう。そのためにも、会費はケチらず払っておくことです。
同じような目的を持った者同士が結託するという姿勢は、古今東西ありますし、これからも無くなることはないでしょう。 労働組合や生活協同組合などもそうですし、なによりも冒険の仲間というグループも一種のギルドと言えなくもありません。 そうやって考えてみるとギルド的な集団というのは、それほど特別なものではないようです。