Chaotic Daybreak
魔法力の暴走とは、世界全体を揺るがすほどの大災害のひとつです。 場合によっては、魔法に頼り切って繁栄していた文明などはあっけなく滅び去ってしまうこともあります。 その場に居合わせた人々にとってみれば、それは世界の滅亡といっても過言ではないでしょう。
多くの種族が絶滅したり、別世界へ避難するほどの災害です。 これに生き残るのは、魔法の恩恵を受けられず虐げられていた階層の人々であったりします。 歴史上、彼らが新しい時代を魔法に頼らずに切り開くことが多いようです。
魔法力の暴走の原因は、詳しく分からないのが実情です。 邪神の復活など大きな災いを食い止めるために無謀な魔術を執り行ったとか、あるいはそれに失敗したなどの説があります。 また、自然界から膨大な魔力を汲み上げる際の小さな負担やプログラムのバグのようなものが、長い年月の末に積み重なり、やがてそれがある一線を越えてしまった、という話もあるようです。
原因はなんにせよ、その根底には魔法文明を支える人々の傲慢さが関わることも多く、愚かさの象徴として描かれることもあります。
魔法力の暴走によって古代王国が滅亡しても、その遺産は各地に多く残されているでしょう。 魔獣や魔法生物であったり、財宝であったり、貴重な資料や知識として。 やがてそれらを探索する人々が生まれ、彼らを支援する団体が結成されて、冒険の時代の幕が開けていきます。
大きなひとつの終わりは、同時にいくつもの新しいものの誕生につながるようです。