ファンタジー世界での農業は作物や手順など、現実の農業と大差ありません。 機械や科学技術の助けがないことくらいでしょうか。
農業に従事している人たちのことを農民と言いますが、 ファンタジー世界での農民とは、 職業ではなく、身分であることも多いようです。
奴隷と農民の中間ほどに位置した農業労働者もいます。
自然を相手にした仕事ということで、休日というものはほとんどありません。
しかしそのぶん、作物が収穫されると近隣の者たちも集まって、盛大に祭りが行われることもあります。
それは、その年の収穫を祝い、来年の豊穣を祈願した祭りでしょう。
農業は、国家や集落の基盤を支える大切な産業です。
農業に力を入れている地域では、とくに大地の神を信仰することが多いようです。
大きな農場主はときに強い権力を振るうこともあります。
そのうちに大きな屋敷を構え、私兵を雇います。 やがて、その土地からの税金や年貢を国へ納める役割を与えられるようにもなります。
こうして新しい地方領主が誕生することもあるようです。