ジャベリンとは、投擲用につくられた槍です。 投げやすいように、多くは軽く造られているのが特徴です。
全長は70cmから、長くとも100cm前後といったところです。
使い方は狙いを定めて投げるだけです。 遠くの相手に正確に命中させるためには訓練が必要となりますが、 命中すれば弓矢よりも致命傷となりやすい点が優れています。
投げ方は大きく三つの方法があります。 手に持って、肩ごしから振り投げるのがもっとも簡単なやり方です。
二つめは紐を使います。柄のやや後ろ側に指や手に引っかけられるような紐を巻き付けておきます。 投げるときは槍の柄ではなく、この紐をもって投げます。 投げはじめるときに少しふらつきますが、より強い力で飛ばすことができました。
三つ目は投げ槍用の器具を使った方法です。ジャベリン・スローアー(スローワー)という、 かき氷のシロップをかけるようおたまじゃくしの形をした木片です。 まず、おたまでいえば受け皿の部分に槍の後端を引っかけます。 おたまの柄は槍を保持しやすいように丸い溝状になっています。 これによってジャベリンを投げると、ちょうどおたまの受け皿によって槍を押し出すように投げることができます。 また、これはスリングを使っても代用することができます。
ジャベリンは戦において活躍します。 歩兵が投げることもありますし、戦車兵が何本かのストックを持って、これを投げながら戦場を駆け回ります。
冒険者のなかにもジャベリンを使う者はいるようですが、必ず予備の武器は必要となります。 冒険者にとっては持ち運びの問題として多くの本数は用意できません。 だいたいは、2~3本のジャベリンをもって、先制攻撃や牽制に使って、あとは主武器によって戦います。
距離があるうちに敵との決着がつくとしたら、これほど楽なことはないでしょう。
ジャベリンは矢のような、消耗品です。回収すればまた使えるかも知れませんが、基本的には投げっぱなしのものです。 その変わり、投げ槍器、ジャベリン・スローアーには細かな装飾を施すことがあります。
スローアーの大きさは様々ありますが、だいたいは20~30cmほどです。 お玉のようなと書きましたが、ジャベリンの後端を引っかける部分は、突起状になっているものもあります。 端部の方を凹ませているなら、こちらの方がフィット感が優れています。