スラムとは、貧民層の住人が暮らす区画をさします。
多くの住民が仕事にありつけず、貧しい生活を送っています。
乱雑に建てられた住居は、掘っ建て小屋ていどで、 廃材や質の悪い建材などで作られており、 あまり住環境は良いとはいえません。
また、運営費がないために、 生活排水を処理するような設備や機構も整っていないことがほとんどです。 そのため、衛生状態もよくありません。
さらに治安も良くありません。 知らずに踏みいれば、すぐさまスリや追い剥ぎに襲われるかもしれません。 犯罪の取引や企みも横行している暗黒街としても一面も持つ、 そういうスラムもあります。
排他的で、あまり外からの訪問者も歓迎されませんし、 見回りの衛兵も好んで立ち寄ろうとしません
スラムの住民には、犯罪者や無法者たちだけでなく、 戦争に巻き込まれた難民や、奴隷といった者たちの場合もあります。
ほとんどが、正式な市民権を与えられていないことが多いようです。
自分たち以外、頼るものがない生活を余儀なくされているせいか、 恩のある人間や、深い事情があって逃れてくる者たちを受け入れ、 かくまってくれるような、情に厚い面もあります。
そのため、意外な大人物が隠れ家にしているかもしれません。