サモナー/召喚師とは、魔法使いの称号のひとつで、 主に召喚魔法を得意とする術師を指します。 術師のいるのとは異なる世界から、魔力をもった存在を呼び出し、使役する魔法使いです。 異界への通路を開くという意味で、ゲートマスターと呼ばれることもあります。
召喚魔法にはいくつか種類があり、たいていそれらは細分化され、専門化されていることが多いようです。
自然に宿る精霊、冥府に住まう死霊、魔界の悪魔、星界からは隕石など、天界の神々……。 様々な存在を呼び出すわけになりますが、それぞれ特有の儀式や条件などが違います。
しかし、共通しているものもあります。それは、召喚しただけではその術は不完全であるということです。
精霊使いならば、精霊そのものを呼び出して使役したり、 その精霊の力を一時的に自分の肉体に宿らせることで、その精霊を力の源とする魔法を使います。
悪魔使いならば、目的の悪魔を呼び出してからが大変でしょう。 下級悪魔程度ならば簡単に支配することもできるでしょうが、 上級の悪魔の力を借りるとなるとそれは命がけです。 間違っても逆に支配されるような事態だけは避けねばなりません。
究極の召喚魔法として、神々を呼び出すことが挙げられます。
生け贄や、ときには術師自身の魂と引き替えに呼び出すコトになりますが、 さてそれに見合う願い事とは何でしょうか。
神々の召喚といえば大がかりなものを想像しますが、 邪神の召喚となると、案外、頻繁にお目にかかる魔法でもあります。 また、魔界から闇の軍勢を呼び出して世界を侵略する、という話もよく聞きます。
サモナーとひとくちにいっても、実に様々な者がいるようです。
ここで挙げたサモナー/召喚師とは、おもに呪文と儀式、ときには魔法陣などを必要とするタイプの召喚魔法を使う者です。 しかし、これとはまた別のサモナーもいます。 それは、呼び出す対象(たとえば特定の精霊や悪魔、先祖の霊など)と半ば共生関係を結んだ者たちです。
この場合、簡単な呪文ひとつ程度で召喚することができることが多いようです。