ダークエルフとは、エルフとの敵対勢力として有名な種族です。
外見的な特徴などは普通のエルフとさほど変わりませんが、 普通のエルフにはない目の色をしているとか、 長く伸びた耳の先が少し割れているとか、その程度の違いが見つけられる場合もあります。
ダークエルフの起源は、神話の時代に闇の神(ときには邪神)と契約したエルフの末裔だとされていることが多いようです。
その他にも禁断の魔術に手をつけ、人道(エルフ道?)を踏み外した者のなれの果てであったり、 一族の掟を破り、村を追い出された“はぐれエルフ”であったりもします。
残忍な性格のダークエルフがよく登場するのはこのためでしょうか。
邪悪なエルフたちは深い森や洞窟に居をかまえているか、何十人かの集団で放浪生活をしています。 他のエルフや人間の村を襲って生計を立てていることもあります。
普通のエルフは風や水を慈しみ、森を大切にして暮らしていますが、 ダークエルフたちはそんなことお構いなしに、まるで人間のような生活を送ることもあるようです。
ところで、場合によってはたんに肌が褐色または黒色であるエルフをダークエルフと呼ぶこともあります。
邪悪でもなんでもなく、肌の色の違いだけで迫害される不幸なエルフもいるようです。
エルフは妖精族であり、ダークエルフは妖魔族であるとすることもあります。
ダークエルフはエルフ族によく似た、まったく別の種族ではないか、という分類です。
太古の昔に、光の神が兵としてエルフを作り出したように、闇の神もそれに似た種族を作り出したというわけです。
エルフとダークエルフの対立は、このあたりから始まったのかもしれません。
これはダークエルフというよりは、オークとエルフの対立でしょうか。