闇の王とは、世界を暗黒時代へと誘おうとする、あるいは支配しようとする者を指します。
その正体はさまざまです。 地の底から蘇った古い邪神、邪神の洗礼を受けたり、禁断の術を身につけた者、もっとも強大な力をもつ魔族、 などなど上げていけばキリがありません。
彼らに共通するのは、自分が理想とする世界を作ろうという意志に満たされていることと、 それを実現するために恐るべき魔法を心得ていることでしょうか。 そのため、彼らを打ち倒そうとする者は、死ぬほどの苦労をすることでしょう。
闇の王は世界各地にその勢力を伸ばします。 邪術によって生み出すゴーレムや死霊、魔法兵士を操り、ときには人間の支配階級を洗脳しながら版図を広げていきます。 その勢力が及んでいる地域では、魔物の徘徊が増えたり、治安が悪化したり、または奇妙な事件が頻発するようになると言われています。
当然のことながら、闇の王の本拠地から遠くなればなるほど、その影響は小さくなります。 そのため自然とそういった地域から、闇の王を打ち倒そうとする勇者が現れるようです。
闇の王が同時代に二人以上存在することは、めったにないでしょう。
闇の王の中には、己の欲望のために立ち上がったのではない、そういう者たちもいるようです。
ゆるやかに衰弱していく世界には強者による支配が必要だと考える者や、 擬似的な破滅を起こすことで本当の破滅を避けようと考える者、 ときには平和と自由と平等のために戦う者もいます。
劇的な変化や、何者かへの依存を望んだとき、闇の王は誕生するのかも知れません。