冒険者としての盗賊には、斥候としての役割の他、危険な罠や扉などの鍵を解除するという仕事があります。 シーフ・ツールとは、そういった目的のために所持している道具類を指します。 戦士には武具が、魔術師には魔術書と杖があるように、盗賊にも自分の仕事をするための七つ道具が必要です。
シーフ・ツールの内容は、針金、合い鍵の束、金てこ、油、小型ハンマー、くさび、ロープ、ナイフ、手鏡などです。 盗賊に限らず、冒険者であれば必須であろうアイテムも含まれているので、冒険者の店などで個別に手に入れることも可能です。
針金や合い鍵の束は、盗賊の大切な仕事である「鍵開け」になくてはならない道具です。 無理矢理こじあける場合に備えて、バールのようなもの、つまり金てこなど必要となるでしょう。
油は、錆びた錠前や扉の蝶番などに差すためのものですが、ランタンなどの照明器具用のものがあればそれで十分かもしれません。
くさびについてですが、開閉機構を固定しておくためなど、これを使う場面は多いようです。 くさびを打ち込むためのハンマーは野営の際のテントを張るのにも役立つため、ひとつくらいは持っておくと便利でしょう。
ナイフ、手鏡、ロープなどは冒険の途中、様々な用途で使われています。 通常のロープとは別に、フックの付いたロープを用意しておく盗賊もいるようです。 また、他にも錐やネジ回し、のこぎり、接着剤などが必要となる場合もあります。
冒険の目的などに応じて種類は変動するのでしょうが、盗賊たちはだいたい、こういった道具をコンパクトにまとめて所持しているようです。