アンデッドとは、何かの理由から現世にとどまる死霊を指します。 ここでいう死霊とは、実体を持つものも含みます。 アンデッドには、ゾンビ、スケルトン、レイスなどが代表として挙げられます。
なぜアンデッドと呼ばれる者たちが誕生するのでしょうか。 それには、現世に対する強い思念が霊体や魂などを地上に留めている場合と、第三者による呪文や自然現象的な魔法の影響によって霊界/冥界への門が閉ざされてしまった場合などの原因があります。
前者には、強い心残りがあるものがほとんどです。 これには、多くが実体を持たない霊体として存在するようです。 誰かを強く恨んでいる、生前の財産に執着している、自分が死んだことに気がついていない者、幼子を残して亡くなった母親、究極の不老不死を手に入れるためにアンデッドとなる道を選んだ者など、理由は様々あります。
後者の場合は、ネクロマンサーなどによって無理矢理蘇らされた者なども含みます。 彼らは現世に対するこだわりはほとんどありません。 どちらかといえば、地上に残ってしまった状態に驚き戸惑っているでしょうし、安息の眠りを願っているかもしれません。 もっとも、生前の記憶などが残っている場合ですが。
しかしまれに、そうやって地上を彷徨ううちに正気を失い、さらなる仲間を増やそうと生者に襲いかかる者もいます。 これは前者のパターンのアンデッドにも起こりうる事態です。
ひとくちにアンデッドといっても、上記で紹介したゴースト系と、もうひとつノーライフ系が存在しており、これらはまったくの別物です。
ノーライフ系というのは、ヴァンパイアやノーライフキング、リッチど、死を拒絶した生命体です。 彼らはゴースト系とは違い、れっきとした生命体として存在しています。 共通しているのは、負の生命力で活動しているなどと表現される点です。 地上に溢れる生命とは全く違う理に生きている、それがアンデッドと呼ばれるものたちです。