ウンディーネは、自然の水に宿る精霊です。 自然の川や泉だけでなく、人工の噴水などにも宿っていることもあるようです。 しかし、よどんだ水は住み心地が悪いらしく、こうした場所ではウンディーネたちはどこかへ宿替えをしているか、もしくは大変に不機嫌な様子を見せるでしょう。
ウンディーネたちが実体を現すときは、エルフか人間の少女のような姿を好み、その体は水のように透き通っています。 実体といっても、魔法的な存在であるため、通常の武器や手段では傷つけることはできません。
いたずら好きということはありませんが、まれに水辺に近づいてきた生き物を水中へ引きずり込んで沈めたり、顔に張りついたりすることがあります。 が、どうやらウンディーネに特別な悪意がなければ、簡単に逃れられるようです。 じゃれついているのかもしれません。 構われる方としては命がけではありますが。
ところが、何らかのきっかけで敵意をもった場合は、本当に命を奪われかねません。 ウンディーネの本来は、相手を丘の上で溺死させるだけの力があるからです。
敵意をもってしまったウンディーネは、それは恐ろしい相手となるでしょう。
なぜなら、喉の渇きを潤すはずの水が襲いかかってくるわけですから。 旅先で見つけた泉、町中の井戸、清らかな河川……どこにでもある水が、絶対に安全であるとは言い切れなくなるからです。