ゾンビーとは、安息の眠りを妨げられた、あるいは自らそれを拒んだ、歩く死者です。
魔法によって与えられた力や、怨念や現世への心残りから生じる負の生命力によって行動しています。
肉体は腐り、その動きはのろのろとしたものです。 もはや知性の輝きは失われ、生者の生命力に惹かれながら、彷徨うだけの存在となり果てています。
魔法によって起こされたゾンビーは、術者の命令に従う従僕や兵士として扱われます。 この場合でも、ゴーレムとたいして変わらず、簡単な命令しか理解できません。
ゾンビーの多くは、少々の傷をいとわずに襲いかかってきます。 剣や斧などの白兵戦武器を用いて、その動きを止めるには、彼らを細切れにするしかありません。
魔法で焼き払ってしまうのが効果的と言えます。 しかし、神官による鎮魂や浄化の魔法に頼るのが、戦う者にとってもゾンビーにとっても、最も適した手段かもしれません。
ゾンビーは、スケルトン、ゴーストなどと並ぶ、アンデッドモンスターの代表格です。
ゴーストは精神体であるとして、スケルトンとの違いは、 たんに肉がついているかどうかの違いである、と言われています。
どちらも、負の生命力(あるいは魔法)によって肉体や骨格が支えられています。 それらすらも崩れ落ちてしまえば、彼らの魂は消滅するか、あるいは霊体(ゴースト)として長らえるでしょう。 そうなるまでに、安らかに眠ることができれば良いのですが。
まあ、愛する者に会うために蘇るゾンビもおられるわけですから、 それほど恐怖すべきモンスターではないかもしれません。