傷口を広げ、えぐる。揺らめく炎の剣

フランベルジュ

フランベルジュとは、波状の切り刃をもった刀剣で、その名も"炎"を意味する言葉となっています。一般的にはツーハンドソードであることが多いようです。

大まかな形状は普通のツーハンドソードと変わりません。違うのは、刀身の形状です。刃には大きくゆるやかなギザギザとでもいいますか、波打たせるように加工されています。この形状が揺らめく炎のようであり、フランベルジュのもっとも特徴的なものとなっています。

見た目にも装飾的な美しさを持つことから、儀礼用としても扱われる機会が多いのですが、その一方で実用的な武器としても高い性能を持っています。というのも、この波打った刃で傷つけられると、その傷口は他の刀剣によるものよりも破壊が大きく複雑になってしまいがちです。この傷は治りにくく、それだけ肉体への損害も大きくなります。

美しさと凶悪さの両方を秘めた刀剣です。

フランベルジュというのは本来、刃の形状や様式を表した言葉です。ですから、ツーハンドソードに限らているわけではありません。

フランベルジュの名を持つレイピアなども存在します。これは、装身具としても貴族の子弟などにとくに好まれました。しかし、フランベルジュの特徴は刀身にあるわけですから、見せびらかすためには鞘から抜く必要があります。もしかすると、フランベルジュ・レイピアを愛用する者は決闘が好きなのかもしれません。

種別
武具/刀剣の形状
種類
刀剣
関連キーワード
ツーハンド・ソード/レイピア

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