その太刀筋、まさに旋風!

ツインブレード

ツインブレード、ツイン・ブレード・ソードとは、ひとつの柄の両端に刃を持った刀剣を指します。曲刀、直刀、両刃の剣それぞれにこの様式は見られます。

構造ですが、通常の刀剣の柄、柄頭の先にもう一本の刀身が備えられている恰好です。この本来の柄頭側の刀身には大きく分けて二つのパターンが見られます。ひとつは、本来の刀身に対して短い、短刀や脇差しほどの長さのものである場合です。もうひとつは、本来の刀身と同じ形状、長さの刃が柄頭側からも伸びているというものです。

前者は、違う使い方、性能の刀剣としても使えるのが特徴です。

たとえば通常の刀剣として使いながら、隙を見て短く取り回しの良いもう一方の刃で攻撃と攻撃の間を埋めることができます。相手は大きな斬撃を捌いたあともさらに防御に時間を割く必要があるかもしれません。しかしたしかに攻撃面では有利ですが、短い側には鍔が備えられていないことも多いので、過信は禁物です。

後者の場合は多くの場合、柄を中心として対称的な形状をしていることがほとんどのようです。同じ程度の刀身をもつ剣と比べると二倍ほどの全長になります。

両端に伸びる同じ長さの刀身は、相手にとって二刀流とはまた違う脅威となり得るでしょう。上下左右に打ち分けるとき、同じ長さの剣の半分の動きでそれを実現できるからです。実際にはそう単純にはいかないでしょうが、防御面においても小さな動きで大きな範囲を支配できることは強みとなるはずです。

このツインブレードの弱点を挙げるとすれば、その扱いづらさでしょう。とくに後者のものは自分に向かう刃が長いだけ、通常の剣術とは違う動作が要求されます。そのためでしょうか、多くの使い手が重い鎧を好まず、身軽な防具だけで、流麗な体捌きを駆使します。こうした剣士を相手にするには骨が折れるはずです。

また、通常の刀剣よりも長くなってしまうため、狭い迷宮乱戦状態で戦う者にとっては使いづらいという点も重要です。

さて、ツインブレードには特別な魔法の品、というものはあまり見られませんが、しかし、一般的な武具店では扱ってない場合もあるので注意しましょう。

変わったところでは、二本の剣の柄頭同士を連結させたり、みかけは通常の刀剣の柄に刃が隠されている、というものもあるようです。

冒険者としてはあまり出会う機会のない剣かもしれませんが、その存在を覚えておいても損はないはずです。

種別
武具
種類
刀剣類
別称
ダブルセイバー, ツインエッジ, ダブルブレード, 対剣, 対太刀, 双剣, 双刀, 双斬剣
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