アダマンタイトとは、非常に高い硬度を持った神秘的な金属です。優れた武具の材料として珍重されています。希少性が高く、加工も難しいなどの理由から一般には流通していません。こうした特性から、ミスリル銀やオリハルコンと同列に扱われているようです。 アダマンタイトと関わる機会というのはそう多くはありません。おそらく、地上に出現した魔界の王や闇の支配者といった超常の存在に対抗するためなど、特別な武器を鍛えるために必要となる場合などです。もっとも、その武器の使い手自身にも特別な能力が求められるかもしれませんが。
しかし、ひとたび作られたアダマンタイト製の武器は、伝説の品としてその後何百年にも渡って語り継がれていくはずです。決して折れず、曲がらず、あらゆるものを切り裂き、武器です。神でさえ簡単には破壊できません。
その頑丈さから、鎖のようなものに加工され、何者かを縛り封じ込めるために利用されることもあります。邪悪な魔物や罰せられた神族などの超常の存在です。
優れた金属ですが、アダマンタイトはその硬さゆえの加工の難しさが欠点といえるかもしれません。人間族でこれを扱える者はほとんどいないでしょうし、鍛冶に長けたドワーフ族であっても技術が廃れている可能性があります。鉱石を手に入れるだけでなく、その加工方法を得るための、さらなる冒険に出かけなくてはならないかもしれません。
そうなってくると、なかなかに扱いの難しいアイテムのひとつといえるでしょう。その分、得られるものは大きいと思いますが。
さて、アダマンタイトや、その武器を手にするときというのは、おそらく最も強大な敵と対峙しているときでしょう。しかし本当の武器は、それに恐れず立ち向かう強固な意志です。冒険者たるもの、いつまでも金剛鉄の精神を持っていたいものです。