ファンタジー世界の武器

クラブ／メイス／棍棒

クラブ

全長60~70cm。主に木製、単一素材。ギリシア神話のヘラクレス、テセウスなどが用いている。

スパイクド・クラブ

全長50~80cm。クラブの打撃点に鋲を打つなどの加工が施されている/

クオータースタッフ

日本では六尺棒。イギリスに古来より伝わる棒術に使うもので、長さは150～200cm（使用者の身長によっても変わる）。帯刀を許されなかった市民や巡礼者の護身具としてよく用いられていた。

メイス

全長30~100cm程度/金属製で柄と柄頭（打撃面）で構成されている。柄頭は棘を持つもの、金属翼板を放射線状に並べたもの、タマネギ型などの形状がある。
古代メソポタミアやエジプト、重装備の騎士同士の戦場などで活躍した。ギリシア・ローマ時代では蛮族の武器として、脇役の期間も長かった。

ウォー・ハンマー

全長50~200cm。騎兵用は短く、歩兵用は長く両手で扱う。柄と直角になった柄頭は、一方が平たい殴打面、反対側は鋭いくちばしのように尖っているが、時代や地域によって形状はさまざま。

ピック

ウォー・ピックとも。全長50~60cm。ウォー・ハンマーの一種で、打撃面の反対側に細長い、鳥のくちばしの様な尖った突起を備えている。騎兵が用いた。

モーニングスター

モルゲンステルン。全長50~80cm。金属製の棍棒で柄頭は球形か円柱、あるいは楕円形で、刺が放射状に突き出た形状。中世ヨーロッパで多くの兵士、騎士が用いた。13～16世紀ごろに活躍。

モール

大金槌。150cm前後の巨大な金槌。200cm近いモーニングスターとして登場することもある。現実世界では武器というより工具。

フレイル

フレイル

アックス／斧

アックス／斧

木を切ったり割ったりする道具。刃のついた厚い鉄片に柄をつけたもの。片側にくびれを持つか，刃幅の広いものを「まさかり」という。

ハンド・アックス

手斧。全長40cm前後。

ツーハンドアックス

両手斧。全長100~150cm。いわばバトルアックスの両手持ち。

グレート・アックス

両手斧。全長150~200cm超。切り刃もとくに大きいものが多く見られる。主にフィクションに登場、活躍する。

トマホーク

全長40~50cm。小ぶりの斧頭と細く短い柄をもつ。「tamahakan」から。常用工具や戦闘用としてネイティブ・アメリカンたちが使用。タバコを吸うための煙管（パイプ）としての機能をもったものもある。

フランキスカ

全長50cmほど。投擲斧。上向きに広角に広がった刃が特長。ローマ帝国末期からフランク人たちの代表的な武器として、騎兵の時代ごろまで活躍した。投擲はもちろん、接近戦においても威力を示す。

バトルアックス

全長60~80cm/石斧、手斧、髭斧、広刃斧、目型斧など、形状はさまざま。戦場で用いられる斧をバトルアックスと呼ぶ。

バルディッシュ

全長120~200cm、またはそれを超える。弓なりに湾曲した斧刃は、60~80cmと大ぶり。16~18世紀にかけて東欧の戦場で活躍。歩兵、あるいは騎兵が用いるものは柄が短めで、後に銃器が広まると柄は長くなり、長柄武器としての役割を持つようになる。

ポール・アックス

全長200~250cmほど。斧の刃、その反対側に尖った刃、先端には突くための切っ先、柄には丸い鍔を備えた長柄武器。15~16世紀にかけてヨーロッパの歩兵が用いた。